ポレーション機器の見極めポイント3つ。歯科医が選ぶのはどれ?
歯科医院が歯科疾患を治すところという認識が強いことからもわかるように、これまでの日本は、海外と比較したとき、歯や口の健康や美しさに対する考えや関心が低い傾向にありました。ところが、最近は海外の考えが日本でも浸透し始め、歯や口が個人の「教養」や「美意識」の指標のひとつという認識が広まりつつあり、歯科医院での口元の美容ニーズも高まってきています。
歯科医院における口元の美容というと審美や矯正、インプラントなどを思い浮かべる人が少なくありません。実際、それらが自由診療の収益源になっているという現状ですが、近年は歯科医院の自由診療のひとつとしてデンタルエステメニューが増加傾向にあり、歯科医や患者の中で話題となっています。
デンタルエステ用の美容機器のひとつに「エレクトロポレーション」機器があります。エレクトロポレーション機器とは、遺伝子組織や抗がん剤投与への応用が期待されている電気穿孔理論を美容に転化したもので、針を使わずに肌の深部へ美容成分を届けることができる美容機器です。さまざまな種類があるため、歯科医はそれぞれを比較して選ぶことになります。ただ、新たにデンタルエステを採用する歯科医にとっては、美容は専門外です。どのような機器を選べばよいのかわからないという歯科医もいるでしょう。
数あるエレクトロポレーション機器の中からよい美容機器を選択するには、ポイントを押さえて見極めることが重要となってきます。見極めポイントはさまざまですが、ここでは特に押さえておきたい3つをご紹介します。
ポイント1:機能性
美容というと美容外科やエステサロンを思い浮かべる人が比較的多いという現状があります。患者に歯科医院でのデンタルエステを選んでもらうためには、専門とする施設で導入されている美容機器と同等の機能性をもつエレクトロポレーション機器を選ぶことが大切です。また、歯科医院では治療のついでにできる手軽さも重要です。10分程度の短い施術時間でも高い効果が得られる機器を選ぶようにしましょう。
ポイント2:効果
歯科医院だからこれくらいでよいということはありません。効果が期待できなければエステサロンなどと比較され、歯科医院よりも専門施設の方がよかったと思われてしまいかねないからです。美容のプロであるエステサロンや美容外科などでも採用されている業務用エレクトロポレーション機器であれば、高い効果が期待できます。導入実績などから慎重に判断するようにしましょう。
ポイント3:信頼性
歯科医院におけるエレクトロポレーションは、安心・安全が重要な要素になってきます。エステへ行くほどではないけれど美容には関心のある人などに実際にデンタルエステを受けてもらうためには、歯科医自身が自信をもって勧められる信頼性の高い機器が望ましいです。
多くの美容機器は、コストの安い海外製のパーツを使用していることがしばしばです。機器代が安い分、デンタルエステの費用が安くなるかもしれません。しかし、海外製となると安全性に対して不安を抱く人は多いです。パーツから製造まで日本国内での生産にこだわっているエレクトロポレーション機器があります。「国内生産の高品質・高機能なエレクトロポレーション」などと院内で告知すれば、それがウリとなって患者の興味を引くことができ、「自費でもデンタルエステをやってみようかな」というきっかけにつながる可能性があります。
これからデンタルエステを始めるのであれば、しっかりと機器を見極めて、多くの歯科医に選ばれているエレクトロポレーションを選びましょう。