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2017 08.25

歯科の新たな自費メニュー「デンタルエステ」が歯科の収入源を切り拓く

デンタルエステ

「医療=保険診療」と考える人が多く、よくわからないまま歯科治療を受けているという人が少なくありません。ただ、歯科における保険診療は、最低限の機能回復を目的とした最低限の治療で患者にとって最善の治療ではないという考えの歯科医がほとんどです。それは、素材や治療法に制限があり、痛みの除去やできる範囲内での機能回復しかできないためです。

その点、自費診療は、治療に必要な素材や治療方法に加え、時間などの制限がなくなります。したがって、機能性も審美性も備わった患者にとって最善な治療をすることができ、歯科医院の収入源にもなり得るのです。その代表格が審美歯科やインプラントなどです。最近では、審美歯科やインプラントなどの自費診療のプラスαメニューとして、口元の美容に関しても手掛けるようになってきています。それがデンタルエステです。

歯科医院がデンタルエステを自費診療メニューのひとつに加える理由としては、美容分野でのフェイシャルの人気があげられます。口元が多くの人が関心を抱いている部位の一部だからです。患者的には、審美性の高い歯科分野の自費診療に加え、美容分野のメニューをプラスすることで、患者は口元全般の美容を1か所で行えるようになるというメリットがあります。

ただ、歯科医院でデンタルエステを採用すればよいというわけではありません。患者のニーズに近い美容機器を導入しているかが収入の差に現れます。

口元のシワやたるみなどの解消法として、肌を切開して行われる高度な技術が必要とされる手術、コラーゲンやヒアルロン酸などの美容液を直接肌へ注入する注射などがあげられます。しかし、手術や注射を受けたい場合、美容が専門の美容外科などが選ばれやすくなります。

歯科は美容については専門外です。ただ、専門外であっても患者のニーズを把握して、それにマッチした美容機器を選択することで、歯科医院ならではの強みを活かしたデンタルエステを提供することができます。

美容専門施設と差別化する手段のひとつとしておすすめなのが、歯科治療の延長でできる手頃で安全性も効果も高い美容機器を使ったデンタルエステです。ターゲットとする患者は、美容外科などでの本格的な施術までは望んでいないが、美容には興味があるという比較的ライトな患者やエステ初心者です。

デンタルエステは保険が適用にならないため、全額自費となります。ただ、手術や注射などと比較すると断然安いため、初めての人でもお試し感覚でトライするケースが増加傾向にあります。トライする人が増えれば、口コミなどで広がり、デンタルエステが収入源としての可能性が広がります。また、デンタルエステに通う中で歯科医院との距離が近くなり、質問しやすい環境が生まれることから「歯並びも治したい」「歯の黄ばみが気になる」などほかの自費診療メニューに発展するケースもしばしばです。

デンタルエステによって歯科医院の自由診療は新しいステージへ進んでいます。歯科医院の自費診療の収入アップを考えているのであれば、突破口となる可能性が高いデンタルエステがおすすめです。

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