養豚

子豚たちの下痢、その苦しみから救う

養豚の現場では、子豚の下痢が課題でした。感染症などにより腸炎を発症、免疫力の低下により事故死に至ることも多く、へい死を免れたとしても薬剤の投与や、成長の遅れ、他の子豚への感染対策、スタッフのストレス、周辺への悪臭の広がりなど、様々な問題が発生します。
下痢の主な原因は腸内環境の乱れからくる免疫力の低下と考えられます。ビフィズス菌などの投与が試されてきましたが良い結果は得られませんでした。
そこで今回温藻RG92の投与が、問題解決に大きく寄与できるのではと試験がスタートしました。

豚の腸内環境を改善

温藻RG92の給餌試験は、国内の大型養豚場で実施されました。
子豚150頭を、50頭ずつ3グループに分け、温藻RG92を毎日給餌する群、週一回給餌する群、給餌なしの群で観察したところ、毎日与えた群では、下痢が止まるか、または発生しないという成果がもたらされました。
この結果から腸内環境が改善されたことが考えられます。実証が済めば全国の畜産関係者を勇気づける結果になります。下痢による発育阻害の解消、また高額な抗生剤がいらなくなり、経済的にも大きくサポートできるだけでなく、悪臭による近隣への迷惑や日に何度もの床掃除といった大変なわずらわしさから解放されるからです。

そして、RG92を与えなかった群では8%の事故が見られたものの、温藻RG92を与えた群では事故率0%という結果が得られました。すでに試験段階は終わり通常飼育での導入も進んでいます。畜産業のみなさんはもちろん、環境や食への安心にまで寄与していくことが私たちの目標です。