ドリップコーヒーには今や消費者の嗜好に合わせて様々な商品が販売されています。
「最高のドリップコーヒーを作れないか」
別府で45年の歴史を持つ珈琲製造メーカー「三洋産業株式会社」2代目の中塚茂次社長は、別府温泉で有名な「地獄蒸し」に着目。
地獄蒸しの特徴は
素材の旨味を凝縮すること
この地獄蒸しによって最高の旨さを引き出すコーヒー豆はなんなのか。ブレンドしては地獄蒸しを繰り返し試験を重ね、地獄蒸しに合った最高のブレンド豆のハーモニーを作りだしました。
コーヒー豆にはそれぞれグレードがあるのをご存じでしょうか。市場に並ぶ一般的なドリップコーヒーは主にコモディティーコーヒー豆が使用されています。消費者がどうしてコーヒーを飲むのか、
おいしさ
リラックス
安らぎ
健康など
様々に考えられますが、中塚社長は、毎日嗜む手軽なドリップコーヒーだからこそスペシャルティコーヒー豆にこだわりました。 スペシャルティコーヒー豆は、コーヒー豆の中でも特に上質な豆のことを言います。栽培・精製の方法の管理を徹底された、産地特有の個性的な味を持つ特別なコーヒーは、世界のさまざまなコーヒー豆の品評会でも評価されている厳選された豆です。 地獄蒸しドリップコーヒーには、このスペシャルティコーヒー豆を100%使用。おいしさ、リラックス、安らぎ、健康など、消費者がコーヒーに求める条件に最高級の豆を厳選して答えます。
地獄蒸しコーヒー豆の原産国:ブラジル、コロンビア、インドネシア
「地獄蒸し」を聞いたことはありますか?
源泉数、湧出量、泉種の数ともに日本一、街中に湯けむりが立ちのぼる別府温泉では、食材を温泉の蒸気で蒸す「地獄蒸し」が有名です。 温泉の蒸気によって素材本来の旨みを引き立ててくれる地獄蒸しは、江戸時代から愛用されている歴史のある調理法です。
「素材本来の旨みを引き出すのであれば、コーヒーの生豆を地獄蒸ししたらどうだろうか」
「蒸気の質も味を左右するのではないか」
この発想から別府の珈琲製造メーカーと別府の温泉藻類研究所のコラボレーション開発事業が始まりました。
別府温泉の数ある地獄蒸し場の中で選ばれたのは、別府温泉の特許成分が抽出された源泉でした。
<別府温泉の特許成分とは…>
この特許成分は、温泉藻類研究所を持つサラヴィオ化粧品が温泉の中から発見した成分で「温泉藻類RG92」と言います。サラヴィオの濱田茂会長は温泉の効能は温泉に生息する微生物が関与していることに着目し15年前に研究を開始。2015年には、「温泉藻類RG92」に温泉の効能である炎症を抑える作用があることが認められ特許を取得しました。現在は、口から摂取することによる効果の研究も進んでおり、今後は「温泉藻類RG92」の食品への配合による健康・美容の増進が期待されるものです。
このRG92採取泉での地獄蒸しにより、
ギュッとコーヒー豆の旨みが凝縮されました。
さらに地獄蒸しによって、コーヒー豆のシルバースキンと言われる皮が剥がれ落ち、雑味・エグ味を取り除いてくれました。甘みが凝縮され、豆の特徴が引き立つクリアなコーヒーに仕上がりました。
コーヒーの味は焙煎によって決まる?!とも言われています。
三洋産業の中塚茂次社長いわく、焙煎とは豆を焼く作業ではなく、水分を飛ばす作業であると。
コーヒーの生豆に含まれる水分を芯から飛ばすことで、コーヒー豆が本来持っているコク、甘み、香りを最大限に引き出す作業が焙煎。
三洋産業で採用されているのは、豆の旨さを最大限に引き出してくれる直下式の焙煎です。直下式は直接火が豆にあたるので、豆にムラが出たり、焦げないよう、細かな技術と経験が必要です。三洋産業のオリジナル焙煎メソッドに沿ってベテランの焙煎士が丁寧に生豆に命を吹き込み、味わいを創り出します。こうして豆一粒一粒を丹念に焙煎することで、最高の旨みのある地獄蒸しコーヒーができあがります。
<直下式焙煎とは…>
豆の入ったドラムをモーターで回転させ、バーナーの炎で直接加熱するので直火式と呼ばれます。 熱風式の焙煎方式では大量の豆を同時に焙煎することができますが、直下式焙煎では、少量ずつしか焙煎することができません。 熟練の焙煎士が、火力や排煙を調節し、豆の温度をリアルタイムに計りながらじっくりと焙煎をコントロールしていきます。高技術の焙煎方式です。 直火式の焙煎により、豆の香りや味がストレートに出やすく、素直な味になります。また、甘味やコクも出しやすい特徴があります。
コーヒー豆は焙煎した瞬間から鮮度が落ちていきます。
地獄蒸し工程を加えることで鮮度を保つことができなければ、美味しいコーヒーをお届けすることはできません。 通常のドリップコーヒーよりもさらに鮮度の高いドリップコーヒーをお届けする為に、製造工程の無駄を徹底的に見直しました。 RG92採取泉で地獄蒸ししたコーヒーの生豆はいったん蒸気を蒸らした後、その日のうちに焙煎工場に届けて、焙煎・充填を行います。
「地獄蒸し」「焙煎」「充填」の工程をすべて別府で行うことができるため、焙煎翌日の出荷で、新鮮なまま「おおいた温泉座」を始めとする販売店舗に納品されるのです。
日本一の温泉郷「別府」での完全製造のメリットを活かし、工場から直接販売店舗に納品することで、別府産・焙煎したての新鮮なコーヒーをお届けいたします。