温泉生物資源 開発プログラム
未知の可能性を秘めた温泉地域の微生物
温泉微生物の探索
温泉の泉源は、高温、酸性、アルカリ性、高塩濃度、またはそれらが複合しており、
生命にとっては過酷な環境です。
そのような環境に生息する藻類や細菌類などの微生物は特殊に進化してきました。
温泉微生物は、他の微生物には見られない産業的な利用価値が高い生体材料を生み出す可能性を秘めており、多くの研究者が新規の微生物や生物資源をめぐって激しく競い合っています。
2005年には、別府大学食物栄養学部の村松毅教授と高松伸枝助教授らの研究グループが、
食物アレルギーの原因物質を分解したり、様々な生理機能を高める物質をつくり出す可能性を持つ新種の微生物を別府温泉から発見しました。
当研究所においても、別府という温泉に恵まれた環境を利用して、有用生物資源の探索を進めています。
高温泉 有用微生物(藻類)続々発見!
サラヴィオ中央研究所では、これらの微生物が産出する有用成分の解析を外部機関との連携により行っています。
地球に原始生命が誕生したのは約40億年前であると推測されています。
生命の誕生や進化には、熱水噴出孔とそこから噴出する温水が深くかかわったと考えられています。
温泉地域には、その独特の環境にしか生息できない様々な微生物が生息しており、
それらは生命の起源や進化の研究に広く利用されています。
しかし、これまでに発見されている微生物はごくわずかであり、
未知の可能性を秘めた微生物がまだまだ存在すると言われています。
私たちは、それらの中から美容と健康に有用な微生物を探索し、その応用を目指しています。