次亜塩素酸ナトリウムは、比較的私たちの身近にある塩素化合物で、漂白・殺菌・消毒の目的で広く用いられています。上水に含まれる極微量のものから、プールや浴場等で若干匂いが感じられる程度のもの、台所やお風呂の掃除に用いられる強力なものまで幅広く、衛生面で非常に役立てられています。
一方で、アトピー性皮膚炎等の敏感肌や、皮膚のバリア機能が弱い赤ちゃんの肌への影響が心配される声が少なくありません。
今回は、次亜塩素酸ナトリウムが皮膚細胞に与える塩素ダメージと、そのダメージに対する
「温泉藻類RG92」の効果に着目し、数値化してみました。
実際に、皮膚の細胞に次亜塩素酸ナトリウムを加えてみると、下の図のように、細胞は時間とともに死んでいきました(赤)。それに対して「温泉藻類RG92」を添加した場合には、
細胞の活性が高いことが分かり(緑)、
細胞へのダメージを約17%軽減していることがわかります。
これまでの研究成果で「温泉藻類RG92」は、抗炎症作用、糖化・酸化・紫外線ダメージの軽減が確認されています。今回の研究で、
塩素タメージからも細胞を守ることがわかりました。
炎症性疾患の治療・予防薬の特許取得成分としてあらゆる方面で研究が進められている中で、さらに幅広い活用方法が期待されます。
- 炎症性サイトカインの抑制(抗炎症)
- 炎症で誘導される痛み・痒み因子の抑制(鎮痛・鎮痒)
- IgEの産生抑制(アレルギーの抑制)
- 糖化ストレスの抑制(病気や老化原因の1つ)
- 酸化ストレスの抑制(病気や老化原因の1つ)
- 紫外線によるダメージの軽減
- 塩素ダメージの軽減